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ゴールドマン、韓国・大成産業ガスの売却で合意間近

 

米金融大手ゴールドマン・サックス・グループは、韓国の工業用ガス大手、大成(テソン)産業ガスを約18億ドル(約2000億円)で売却する取引の合意に近づいていると、事情を知る複数の関係者が明らかにした。ゴールドマンはこの取引でかなりの利益を実現できる見通しだ。。

関係者らによると、アジア有数の規模を誇るプライベートエクイティ(PE)ファンドのMBKパートナーズが、大成産業ガスの全株取得に向けて独占交渉権を勝ち取った。MBKパートナーズはこの件でカナダ年金制度投資委員会(CPPIB)から資金的な後ろ盾を確保しているという。

ゴールドマンが率いる企業連合は2014年7月、コングロマリット企業の大成グループから大成産業ガスの68%株を4億ドルで取得していた。大成グループは当時、建設・不動産事業の拡大が行き過ぎ、資産の売却で資金を調達する必要に迫られていた。大成グループは、ゴールドマンから後に大成産業ガスの株式を買い戻すオプション契約も結んでいたが、その権利を行使せずに全株売却のためにゴールドマンに協力することを決めた。

MBKパートナーズは東アジアで100億ドルの資金を運用するプライベートエクイティファンドである。代表はマイケル・B・キム氏。同ファンドは2015年に英国の小売Tescoの韓国事業を61億ドルで買収した実績を持つ。大成産業ガスは半導体や精密機械生産工程用の酸素、窒素、その他産業用特殊ガスの製造、販売を行う。主な顧客はLG ディスプレイ等。

以上、Wall Street Journalより要約・引用しました。

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