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バブル体験の有無が価値観の差~70年代生まれと80年代生まれの価値観にみる世代ギャップ~

 

上司が、部下に的確に仕事をしてもらうために知っておくべきこと


「今の若いものは、・・・・」というのは、いつの時代も口癖のようにいわれる。たとえば80歳の人に言わせれば、「今の戦争を知らない連中は・・・」というフレーズである。

image12「今の若いものは・・・」は、あまり説得力のある表現ではないようだが、世代間で価値観に差があるのは事実だ。「それってバブル時代の発想だよね」などと感じたことはないだろうか?

バブル時代を高校生以上で経験したあなた(70年代生まれ)と、バブルを経験していないあなたの部下(80年代生まれ)は、違う価値観を持つのである。その違いを、KOTORA25(コトラ25)の傾向値で明らかにしてみた。

ではどう違うのか?

KOTORA25(コトラ25)では自分自身重視と他者組織重視という2つの面で価値観を捉える。

70年代生まれの人は、達成指向と自信意欲は強いが、自分自身の思考理解(専門性志向、自己評価、自己感情理解)にはあまり関心を示していない。一方、他者区分の顧客指向、チェンジリーダーシップ、情報収集、対人インパクトを圧倒的に大事に感じている。

80年代生まれの人は、専門性、自己評価、自己感情理解、規律性など自分自身の価値観に重きを置いている。そして、組織指向、他者理解、組織理解など他者に依存する価値観にも重きを置き、変革意識や自分がやるのだという自信意欲が控えめである。

時代背景で見てみると

image10470年代生まれは、バブル期を中・高校生以上で過ごし、舞い上がった中高年がゴルフ会員権投資などに乱舞し、少数の成功者とバブル崩壊後の多数の失敗を、見てきた。

80年代生まれのバブルを記憶しない人たちは、自分が90年代以降のデフレ下でどう生きるかが課題であり、社会をどうするかは思考の範囲にない。

結果として、70年代以前と80年代以降では、以下のように仕事に対する価値観が180度違うように考えられる。

70年代生まれ=時代の波をさがし、その波に乗るように努力し、自分の成長をつかみとりたい「自分期待世代」

80年代生まれ=自分の成長を与えてもらえる機会を探し求める「自分探し世代」

上司と部下の関係は、わからん相手だと切り捨てず、相互に価値観を理解しあうのが生産性を上げる第一歩となる。

あなたの仕事の価値観をKOTORA25(コトラ25)で再発見してみましょう! www.kotora.jp/kotora25/

[文責:株式会社コトラ シニアアドバイザー 森健]

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