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営業部門と事務管理部門 仲が悪いのは当たり前!~顧客指向・対人インパクトvs自己感情理解・他者理解~

 

 くっきり分かれる事務職と営業職の意識と行動


営業部門と事務管理部門の仲が悪いのは当たり前。それは、それぞれの職種に見合う価値観の人が一生懸命に良い仕事をしようとするから! 両者の「意識と行動」の違いについて、KOTORA25(コトラ25)的解釈を加えます。

image11あなたの会社の営業部門と事務管理部門は、仲がいいですか? YESと答えられる会社は、少ないのではないでしょうか。仲が悪いわけではないが、いいとは言えないというのが大半であろう。

下記に示すKOTORA25(コトラ25)のデータからとった各職種のトップ5の価値観順位をご覧いただきたい。

まず、【事務管理職の人の価値観 トップ5】は(1)自己感情理解 (2)組織理解 (3)誠実性 (4)規律性 (5)先見行動 である。組織をしっかり理解し、誠実・倫理・規律を重視し、自分の気持ちを確認しつつ相手の行動を先読みする。

image1一方 【営業職の人の価値観 トップ5】は(1)顧客指向 (2)対人インパクト (3)他者理解 (4)チームリーダーシップ (5)情報収集 である。顧客がとにかく第一!相手を理解し説得して受注をもらうのが一番の目標。そのためにはチーム連携も大事だ!となる。

事務管理職と営業職では重視する価値観が1つも重ならないのだ。まったくかみ合わない。さらに、お互いのギャップの激しさは、違いを明確にする。顧客指向、コーチング、チームリーダーシップ、対人インパクトは営業にとって圧倒的に重要項目だが、事務職はまったく無関心だ。
事務管理職のよりどころである組織理解、誠実性、規律性には、営業職は振り向きもしない。 事務管理職は、自分の気持ちの変化が自分自身とてもわかるからなおさら不満がたまる。まさに負のスパイラルである。

image51職業を選択するときに、みなさんは自分の価値観をベースに選んでいる。さらにその職を全うするため、個々の価値観を組織としての価値観に高めていると思われる。
営業職と事務管理職の人も、好んで敵対しようとしてお互いを意識しているのではないのだ。

このような関係を仲が悪いと理解するのではなく、事業拡大・目標達成とルール順守・制御抑制のチェックアンドバランス機能としてうまく作用させるのが、マネジメントの役割といえそうだ。

あなたの仕事の価値観をKOTORA25(コトラ25)で再発見してみましょう! www.kotora.jp/kotora25/

[文責:株式会社コトラ シニアアドバイザー 森健]

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