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アップル支える最強の供給網、予想上回る業績

 

 半導体装置メーカーが十分な半導体を入手できない市場において、世界最大の消費者向け電子機器メーカーのアップルは例外だ。少なくとも、2021年10-12月期(第1四半期)に製品ラインの大半で予想を上回る売り上げをたたき出すには十分だった。それが追い風となり、10-12月期の総売上高は前年同期比11%増の1239億ドルに上った。アナリストは7%増にとどまると予想していた。決算発表を受け、アップルの株価は時間外取引で一時5%高となった。

アップルは前四半期よりも供給の制約を受けたと認めた。だが、ハードウエア業界でアップルほど財務力と営業力を兼ね備えた企業は他にない。したがって、他社に先駆けて十分な部品を手に入れることができ、10-12月期のiPhone売上高は716億ドルに上った。これは市場予想を6%上回る。前年同期と比べるとわずか9%の増加だが、iPhone12がもたらした記録的なサイクルが終わるであろうことを踏まえれば、これはかなりのサプライズと言える。昨秋に発売されたiPhone13には、メモリーコンフィギュレーションが向上し値上げされた新モデルもある。

 競合する企業の多くが供給や輸送を確保するのにコスト増を余儀なくされているのに対し、営業面で強みのあるアップルは好調な利益を上げることができた。営業利益は前年同期比24%増の415億ドルに達した。その結果、営業利益率は33.6%と約10年ぶりの高水準となった。

 アップルは2022年1-3月期に供給制約が緩和すると見込むが、直近の四半期増収率からは鈍化する見通しだと慎重な姿勢を示している。また、内製プロセッサー搭載の新ラインに後押しされたパソコン「Mac」の売上高の好調には勢いがありそうだ。10-12月期の同部門売上高は前年同期比25%増となり、初めて100億ドルを突破した。

以上、Wall Street Journalより要約・引用しました。
https://www.wsj.com/articles/apples-supply-chain-is-its-strongest-link-11643326241?page=1

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