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外資系証券会社の証券アナリストからハンズオン重視のPEファンドへ 【転職体験記】

 

社会人に成り立ての頃に描いた、「良い会社に良いお金が集まるようにしたい」、というシンプルな所信を改めて思い返したことが、転職を考えるきっかけになりました。

◇◇◇◇◇

私は大学卒業後、日系の証券会社に入社し、支店でのリテール営業を経験後、日本株調査業務(証券アナリスト)に就きました。担当業界・企業の分析レポートを作成し、機関投資家に投資アイディアを提供する業務です。数年の経験を経て、外資系証券の株式調査部門に移籍。上場企業のマネジメントと成長戦略を議論し、国内外の機関投資家にそれを紹介、評価の上に投資をしてもらう、という仕事は非常に魅力的なものでした。

しかし、日本株マーケットの構造変化を背景に、アナリストの業務内容も、株価に直接影響を与えるカタリストを探す作業の割合が増加。企業の長期戦略を、腰を据えて評価する機会は減ってきていました。

且つ、アナリストはあくまで外部評価者であり、実際の企業価値向上プロセスに直接携わることはできません。割安に放置される上場企業が増えるなか、中期的なファイナンス政策の提案を武器に、経営陣と知恵を出し合い、より直接的に企業価値向上をサポートする役割を担いたい、という思いが強くなり、プライベート・エクイティ業界への転職を考えました。

転職活動においては、まず、前職で培った個人的な人脈を頼りに、数社とコンタクトを取りましたが、自分の経験、及び希望に合致するファームに巡り合うことは、容易ではありませんでした。同じ金融の世界とは言え、前職の経験が直接活かせる職種ではなかったこと、また、より実際のビジネスに近い立場で、ハンズオン投資を行っているファームを志向していたこと、がその理由です。

image15そのような時に出会ったのが、コトラさんです。金融業界やコンサル業界に強いコトラさんは、外部からでは網羅的な把握が難しい各PEファンドの特性を熟知されており、非常に有益な情報を提供してくださいました。特に、各ファンドがどのような人材を欲しているのか、的確に把握されている印象があり、実際に応募する際、自分がそこに合っているのかどうか、判断がとてもスムーズにできました。

現在はコトラさんからご紹介頂いた中堅のPEファンドで働いています。不思議なことに、初回の面接時から社員と話が合い、共感する部分が多かったように記憶しています。これも、コトラさんが、私の経歴、転職先の志向を正確に把握された上で、募集案件を紹介して下さったからではないでしょうか。

転職では、今後のキャリアプランをしっかり考えることはもちろん重要ですが、転職先との相性を定性的に見極めることもポイントになると思います。その際、自分自身の判断だけでなく、質の高い情報を有するエージェントの俯瞰力が大きなサポートになることは、言うまでもありません。

まだ入社して数週間ですが、早速、ディールにアサインされ、投資案件のデューデリジェンスから投資スキーム構築、エグジット戦略の立案まで、フル回転しております。少数精鋭なので、私個人に付された責任も大きいですが、その分、非常にやりがいを感じております。

Profile 30代、男性、有名国立大学卒
前職 外資系証券会社での証券アナリスト
現職 PEファンドでの投資・アドバイザリー業務

2012年11月13日

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