コトラプレス (kotorapress)|株式会社コトラ

ビジネスパーソンのインテリジェンス情報サイト

米WDのCFO、東芝に改めて独占交渉権要求 

 

 

東芝の半導体メモリー事業売却手続きを巡って、様々な関係者の思惑が入り乱れる様相を呈している。

 東芝が売却手続きを進める半導体メモリー事業を巡って、提携先の米ウエスタンデジタル(WD)のマーク・ロング最高財務責任者(CFO)は東芝側に「(共同で工場を運営する)現行の枠組み維持を求める」と話し、入札に参加する他社を排除し、WDとの独占交渉を求めた。両社の提携事業について「合弁企業として極めてまれな成功例」と語り、継続的に協議していく姿勢も示した。両社は旗艦の四日市工場(三重県四日市市)を共同運営する。WDの主張が半導体メモリー事業の売却交渉に影を落としており、債務超過解消を急ぐ東芝の命運を左右する。

米WDのマーク・ロングCFOは東芝が進める半導体メモリー事業の売却を強くけん制した(20日午後、都内)

 同CFOが20日午後に日本経済新聞の取材に応じた。WDが東芝の半導体メモリー事業売却に関して取材に応じたのは、2016年末に東芝が米原発事業の巨額損失を発表して以来初めて。

 WDは4月9日付で東芝の取締役会宛てに意見書を送り、これまでのWDへの対応を厳しく非難していた。進行中の入札手続きについてはロングCFOは「(東芝側が)金額の引き上げを狙ったもので持続的な関係は築けない」と話した。意見書で東芝側に伝えていた法的措置について「長い時間をかけて議論していきたい」と述べ、現時点では考えていないことを明らかにした。

 WDは16年5月に170億ドル(約1兆9000億円)で買収した米サンディスク時代も含めて東芝と17年間、旗艦工場を共同運営してきた。半導体メモリー生産に必要な巨額の設備投資を両社で折半する契約を結んでおり、WD側はこれまで1兆4千億円を投じてきた。

2017/4/20 日本経済新聞

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ20HTH_Q7A420C1000000/?dg=1&nf=1

 東芝が売却手続きを進める半導体メモリー事業を巡って、提携先の米ウエスタンデジタル(WD)のマーク・ロング最高財務責任者(CFO)は東芝側に「(共同で工場を運営する)現行の枠組み維持を求める」と話し、

おすすめ記事

1
独立社外取締役(コーポレートガバナンス・コード)について

コーポレートガバナンス・コード 2014年6月にとりまとめられた「『日本再興戦略 ...

2
独立社外取締役(コーポレートガバナンス・コード)の独立性基準について

独立社外取締役(コーポレートガバナンス・コード)の独立性基準 2014年6月にと ...

3
これまでの社外取締役/社外監査役の属性・兼任等の状況と、今後の 独立社外取締役(東証ベース)の選任についての調査・考察

株式会社コトラによる社外役員実態報告について 人材ソリューションカンパニーの株式 ...

4
職場の同僚と理解し合えないのは性格の不一致~人間関係に現れる価値観のちがい 組織理解vs他者理解~

 職場の人間関係におけるアプローチについて、価値観の多様性から考えてみます。 相 ...

5
バブル体験の有無が価値観の差~70年代生まれと80年代生まれの価値観にみる世代ギャップ~

上司が、部下に的確に仕事をしてもらうために知っておくべきこと 「今の若いものは、 ...

 - コンサル/IT業界